設立:1981年。
所在地:米国ネバダ州リノ市(カリフォルニア州との州境)。
元々はカリフォルニア州ストックトン市で設立したが5年ほど前に移転。(サンフランシスコより東へ約110kmの古い街)
設立者:マイケル・S・サンダース(1948年生)。
幼少のことから音楽とオーディオに興味を持ち、パシフィック大学の電子工学部を卒業後、マグネパン社に入社。マグネパン社ではオーディオ社会の実際を色々と学んだという。その後、独立して現在に至る。製品の設計開発は彼自身が行っている。
デビュー作:1981年、"MF-190 Mono"。
これはEL-34のパラプッシュ駆動であったが、生産性が悪くそれ故、高価であった。
ヒット作:1984年、"Mono Block Amp 8417"。
米国ジ・アブソリュート・サウンド誌36号にて編集長のハリー・ピアスン氏。英国ハイファイ・チョイス誌44号にてマーティン・コラムズ氏などが絶賛。クイックシルバー・オーディオ社を有名にした実質上のデビュー作。日本での登場は1986年。
その後の作品年譜:
1989年、"Mono Block Amp KT88"。
ハイエンド・スピーカーの低能率化に伴い、"8417"版よりも連続大出力において高寿命の必要性が高まったことと、中国での生産開始により長期に渡って安定供給が期待できるという観点から、"KT88"を採用し、回路も全く新たに設計している。
1989年秋、"Preamplifier"。
同社のパワーアンプを活かすべく、プリアンプとして登場。1988年W-CESでのプロトタイプの発表から1年半後の製品化。プリアンプとしては例外的に電源電圧を700ボルト程に上げ、圧倒的なダイナミックレンジを目指した設計がなされている。
1994年、"GLA (Great Little Amp)"。
同社初のステレオアンプ。セルフ・バイアスを採用し、付属の"EL-34"以外に"6L6", "KT77", "KT88", "6550A"などの銘真空管が無調整で使用できます。
1995年、"Line Stage Preamp"。
クラシックなπ型フィルターを3段用いて安定化電源を排除し、増幅回路はプレート・フォロワ2段により、素直で見通しの良いサウンドを実現しています。
1996年、"Phono Stage Preamp"。
CR型EQ。増幅回路はプレート・フォロワ2段による無帰還。初段にチョークを用いたπ型フィルターを4段用いて高SN化と高音質を図っています。
1996年、"M60"。
同社伝統の60Wモノーラルアンプ。"EL-34"のパラレル・プッシュプル。セルフ・バイアスを採用し、付属の"EL-34"以外に"6L6", "KT77", "KT88", "6550A"などの銘真空管が無調整で使用できます。電源容量、出力管構成、出力トランスなどに、その2倍の出力を得られる余裕を持たせています。
1998年、"Mini-Mite"。
同社伝統の60Wモノーラルアンプを小型化。"E34L"のシングル・プッシュプル。セルフ・バイアスを採用し、付属の"E34L"以外に"EL-34",-"6L6",-"KT77", "KT88",-"6550A"などの銘真空管が無調整で使用できます。電源容量、出力管構成、出力トランスなどに、その2倍の出力を得られる余裕を持たせています。
1999年、"S60"。
同社伝統の60Wモノーラルアンプ。"EL-34"のパラレル・プッシュプル。セルフ・バイアスを採用し、付属の"EL-34"以外に"6L6", "KT77", "KT88", "6550A"などの銘真空管が無調整で使用できます。電源容量、出力管構成、出力トランスなどに、その2倍の出力を得られる余裕を持たせています。
2000年、"Mini-Mite 2"。
"Mini-Mite"の電源フィルターの容量を3倍以上にするなど電源部を強化。
パワーアンプの設計コンセプト
●この30年間でトランスの技術は飛躍的に向上しました。この最新のトランス技術を導入すれば真空管アンプのパフォーマンスは、半導体を用いたものより十分なメリットがあると信じます。価格配分はトランスを最優先し外観は最小限に留めることによってコストパフォーマンスを追求しています。
●回路設計の特徴は、信頼性を高め音楽の純粋さを保つため、高品質な部品と厳重に選択された真空管を使い単純化していることで、保守を簡単に。
●コンストラクションは信号の流れに従った音質最優先のものとするため、外見などは二の次とする。
●スピーカーのすぐ傍に置き、スピーカー・ケーブルは出来るだけ短くする使用法を強く推奨。
●電源については、日本向け仕様として特別に電源トランスを設計開発し100ボルト、50ヘルツでの使用を完全にクリアすること。そのため、コア・サイズが米国仕様のものより大型化されています。
プリアンプの設計コンセプト
●いかなる入力信号に対しても、余裕のある耐入力性能を持つ。
●半導体では真似の出来ない広大なダイナミックレンジを発揮させる。
●入力された信号に帯域制限が掛からないような広い周波数特性を有する。
●オーディオ帯域内では位相特性を完全にフラットとする。
●高性能の半導体プリアンプ以上に低い出力インピーダンス特性を持たせる。
●コントロール・アンプとしての機能を充実させる。
●コスト・パフォーマンスを徹底的に追求する。
●回路はシンプルなものとし、部品は特に厳選して信頼性を高くする。